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猫とワタシ

PEARLの日記

日々の何げない事柄に潜む、讃えられることのない美しさにこそ

この記事のみを表示する深夜のお花見

日記

東京に出てきた同級生のアーネストさんと、キョウコちゃんと銀座で会う。
アーネストさんは転職先が東京に決まり、上京して約1週間。
前に住んでいたところがプラネタリウムより星が良く見えて窓を開ければ
牛の匂いがするような北海道の田舎で、そんな所からいきなり東京という
世界屈指の大都会に出てきたわけだから、大丈夫かなぁ・・・と心配していたのだが、
本人は至って元気そう。
うん、生き生きしてる。
キョウコちゃんとも会って話すのは久し振りだったが、こちらもとても元気そう。
札幌でのクラス会のことを報告したりして、楽しい時間はあっという間に過ぎて行った。
いいな、同級生は。何度会っても素敵な時間を与えてくれる。

帰りに有楽町線に乗ると、西武線が人身事故で復旧の目処が立っていない
というアナウンス。
全く終電間近にこういうのはやめて欲しい、ホント困るのよね・・・などと
一通りの文句を言いつつ、どうやって帰ろうか考えて、結局新宿まで出て大江戸線に
乗り換えることにした。
そうだ、練馬から千川通りの桜並木の下を歩いて帰ろう。
いいぞ、深夜のお花見。今日の私はついている。
この状況にも関わらず珍しく前向きである。

見頃を迎えた桜の花はこぼれんばかり。
そして月。
満開の花を咲かせている漆黒の幹の間からボーっと浮かび上がる半月の月が
何とも言えず情緒的である。
きれいなものを見たり触れたりすると感じるあの胸の痛みがまた押し寄せてきた。

今日もいい日だ。