猫とワタシ

PEARLの日記

今日はどんなうれしいことを発見するかしら?

この記事のみを表示するTHE BOY IN THE STRIPED PAJAMAS

映画

昨日、映画 『縞模様のパジャマの少年』 を見た。

ラストの衝撃で茫然となる中、感じていたのはただただ
「立ち直れない・・・」
という気持ち。
見終わった時間は夜も更けていたのだが、このまま寝たら
何だかとても精神的に辛い気がして、しばらくテレビを付けて
下らないバラエティなどを見て過ごしてしまった。
次の日になっても「立ち直れない気持ち」は容易には
抜けなくて、でも仕事に行っていつものようにいつものことを
やっていくうちに砂がさらさら指からこぼれていくようにそれは
薄れていった。
とても静かな映画だが、見る人が感じるのは「悲劇」という
一言では到底すまされない凄まじいものである。

この記事のみを表示する久々の更新で・・・

バレエ

気が付けば今月はたったの1回しか更新していないという体たらく。
もう月末じゃないか・・・真剣に反省する。

職場のフロアー改造で、今朝から新しくて美しい机に美しいキャビネット。
それは良いのだが、とにかく何もかもが一回り狭い。
椅子は立派になったが、やけに腰に負担がかかる。
すぐに慣れるだろうが、新しい机には無い胸元の引き出しに何度も手を
あててしまう不便さを感じ、前の机が懐かしかった。
職場をこんな風にするはっきりした意図や目的がいまいちよく分からないまま
これらの経費がどれぐらいなのかを必死に考えまいとしている私たち。
恐らく日頃私たちが必死になって捻出している小さな利益など
吹っ飛んでしまう金額であることは明らかだし、そんなことを考えていたら
仕事は出来ない。ともあれキレイな職場で仕事できるのは有り難いことなのだと
信じ、余計な事は考えないのが得策というもの。

さてさて、話は変わって今日は吉田都さんのプロフェッショナルが放送された。
録画して見たのだが、一度見ただけでは収まらず、何度も繰り返し見てしまう。
そのたびに同じように感動する。
都さんの踊りの好きな所。それは独特な繊細さで表現されるところ。
私が思うにその繊細さがとても日本人的なところ。パの動き一つをとっても
感情表現にしてもそれは一貫していて吉田都さん独自の確立されたスタイル。
言葉では説明のしようもないが、そこに深く感動する。
妥協を許さず、納得がいくまで、追求していく姿や真剣な眼差しが本当に素敵だ。
吉田都さんの引退公演を観に行った私。あの場にいられたことがどんなに貴重で
素晴らしい体験であったことかを改めて感じる。
こういう感動で胸がいっぱいに満たされて眠りにつけるとは今日は幸福な日。

この記事のみを表示するオーストラリア・バレエ団 『白鳥の湖』

バレエ

swan lake
(プログラムより)

オーストラリア・バレエ団の『白鳥の湖』を観に行く。
振付はグレアム・マーフィー。
以前、ガラ公演で抜粋を観たときに、その斬新なストーリー展開を知り
いつか全幕で観たいと思っていた。
マーフィー版のストーリーはイギリス王室のチャールズ皇太子と
故ダイアナ元皇太子妃、そしてカミラ・パーカー・ボウルズの三角関係
を劇的にしたようなもの。

一見幸せな結婚式を挙げたオデット(マドレーヌ・イーストー)と
ジークフリート(ロバート・カラン)だったが、実はジークフリートは
ロットバルト男爵夫人(ルシンダ・ダン)に心を寄せていた。
それを知ったオデットは深く激しく傷付き、サナトリウムに入れられてしまう。
オデットが唯一癒されるのは白鳥のような乙女たちが現れる幻想の世界。
そこではジークフリートも唯一自分だけを愛してくれるのだ。
数ヵ月後、男爵夫人が催す舞踏会に現れるはずのないオデットが姿を現す。
純粋で清らかな美しさを持つオデットにジークフリートは心を奪われていく。
嫉妬した男爵夫人がオデットをサナトリウムに戻そうとするが、オデットは
その手を振り切って逃げる。
ジークフリートは湖畔でオデットを見つけ、2人は愛を確かめ合う。
だが、オデットはもう自分の傷付いた心が癒される日が永遠に来ないことを
悟り、湖に身を投げる。

ざっとこんな一見昼メロかと思うようなストーリーなのだが、これが
マーフィーの驚くべき手腕によって、魔法のように心に訴えかけてくる
物語となるのである。
一幕あっての二幕。一幕・二幕あっての三幕というように全く無駄がない。
一幕でまるで狂ったジゼルのように表現されるオデットの深く傷付いた心。
それを観たあとに二幕で踊られる幻想の世界は、ただただ切なくて、
ここではチャイコフスキーのアダージオが実に雄弁だ。
三幕ではそれまで悪女的に強い存在感を放ってきた男爵夫人が立場逆転の
展開となり、それがまた辛く哀しい。
誰も幸福にはならないところに救いがあるのだろうか。

衣装がとても美しく、舞台構成や全く飽きさせることのない演出も
本当に見事としか言いようがない。
踊りはスピード感に溢れ、情熱的で時にアクロバティック。
これを踊るダンサーは大変だなぁ・・・と体力を心配してしまうぐらいに
迫力がある。それは役のついたダンサーだけではなくコールドも全てに
共通している。
そして愛憎劇を繰り広げるダンサーたちの豊かな表現力!
オデットも男爵夫人も誠に卓越した演技力の持ち主だった。

全ての才能が結集した総合芸術というバレエの深い世界を最高の形で
観たような今日の舞台。
観終わった後の充実感がとても心地良かった。